木材加工のイメージが強いShopBotですが、実は木材以外にも、さまざまな素材を加工することができます。
異素材の可能性を開拓していくための社内における研究・実験はもちろんですが、これまでVUILDでは、プロジェクトに応じて、クライアント様と共に木材以外の加工に挑戦してきました。
また、昨年末に設計・施工をサポートするプラットフォームへと進化した「EMARF」のリニューアルには、皆さまのものづくりを支援するだけでなく、デザインや施工方法はもちろん、素材においても新たな可能性を共に探っていきたいという想いも背景にあります。
このnoteでは、よりShopBot活用の可能性を知っていただくべく、木材以外の素材の加工事例を紹介します。プロジェクト活用のアイデアに繋げていただけると幸いです!
💡EMARFとは?
EMARFは、デジタル技術と高度なエンジニアリングを駆使して、より多様なものづくりの実現を支援しています。デジタルファブリケーションを活かした低コスト・高品質な設計・施工のほか、特殊材の加工、アプリケーション開発など、ご要望に合わせてより良いご提案可能です。
ShopBotで加工できる様々な素材
ShopBotは取り付けられる刃物の種類が豊富なほか、刃物の回転数を非常に細かく制御できるため、様々な素材を加工することができます。以下にご紹介するのはほんの一部ですが、ぜひアイデアを広げてみてくださいね。
・コーリアン(人工大理石)
・スタイロフォーム
・紙管
・海洋プラスチック圧縮材
コーリアン(人工大理石)
大理石と聞くと加工しにくそうですが、ShopBotではサクサク切ることができました。陰影がはっきりと出るほか、切削断面も綺麗に見えます。

左:繊細な掘り込みも可能 右:磨くとピカピカに
スタイロフォーム
意外と問い合わせが多い素材、「スタイロフォーム」。以下のプロジェクトでは、スタイロを加工し、単管と木材を組み合わせることで什器を制作しました。

京都精華大学アゴラホール [京都精華大学] photo Hayato Kurobe

紙管
廃材となる「紙管」を空間に使いたいとの要望をいただき、紙管の加工にチャレンジ。加工中に回転しないように、治具として小口に板をつけて固定し、カットしました。

多世代が集えるサードプレイス「MACHIKOYA」[ 株式会社城山] Photo Hayato Kurobe

海洋プラスチック圧縮材
海洋プラスチックを圧縮し、板材にする事業に取り組む株式会社REMAREさんにいただいたサンプルを加工してみました。一枚一枚の板は、一つとして同じ模様がないそうです。写真はサンプルサイズですが、36板も製造されているので、大きなものにも活用できそうです。

紙管の事例にあったように、治具を用いることで、一見難そうな形状の材も加工できるようになります。実際に、「他社で断られてしまった加工が実現できた」という声もいただいています。
▼治具を用いて丸太を加工した事例
本記事に掲載されている素材は、ほんの一部。この記事でイメージを広げていただき、アイデアが膨らんだ時にはぜひお問い合わせください。もちろん、「これできるかな?」という素材も大歓迎です!